人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ fuyuci7.exblog.jp

ライター、CFP              ゆる~く健康、人生、終活を語る!


by 中山寒稀

「好き」だけでは結婚できない。熟年結婚

こんにちは。
急に寒くなりましたね。

現在、こたつを出そうか、思案中です。

さて、今日はシニアの結婚の話。

最近は、「シニア婚活」がたびたびマスコミで取り上げられています。
その名の通り、比較的、高い年齢層の方の婚活イベントが盛んになってきています。

老後を一緒に過ごす相手が欲しいという方が増えているようです。
もちろん「一緒にいる相手が欲しい」というのは人として自然な気持ち。
前向きにより良く生きることは素敵なことです。

ところが、若い方の結婚とは、少し異なる部分があります。
シニアは「好き」だけでは籍を入れられないものなのです。

まずは、介護。
親が存命ならば、現在、介護中である方も少なくありません。
なによりも、自分の介護だっていつ現実になるかわからない。
自分や相手に介護が必要になった時、その負担はどこに行くのか?

そして、相続の流れも一気に変わります。
当たり前ですが、配偶者ができることで、子どもが相続する分が一気に減ります。

さらに、死別をして遺族年金を受け取っている方は、再婚でその権利がなくなってしまいます。
収入が減ったしわ寄せはどうするのか?

そんなわけで、親の結婚には難色を示す子どもが多いようです。

そのせいか、実はシニアの結婚は、入籍をしない事実婚が多いとのこと。
別居婚や通い婚などの一緒に暮らさないというスタイルを選ぶ方もいます。

ただ、事実婚だと、どこまで相手の家族が受け入れてくれるかで、
最後を過ごし方が変わってくるのも事実。
事実婚だからと、2人で勝手に進めると、先々でつらい思いをすることになりかねません。

いざという時、相手の看取りはさせてもらえるのか。
お葬式で近親者として扱ってもらえるのか。
その先の供養はさせてもらえるのか。
また、遺言などを残さない限り、相続もできません。
相手の持ち家で同居していた場合、相続により住む家さえもなくなってしまいます。

言い方を変えれば、子どもに受け入れられていなければ、
危篤の場にも呼んでもらえないし、
お葬式も一般参列者になってしまいます。
そうなると、供養の席にもいくことができません。
当然、相続もできません。

つまり、相手に家族がいる場合は、理解してもらい、受け入れてもらわなければ、
事実婚では、本当に何も残らないのです。

「周りに口を出されたくない!」と思うかもしれませんが、
相手を守るためには必要なこと。
家族に受け入れられる形で、「結婚」し、
自分の死後も、相手が幸せでいられるように、配慮したいものです。

セカンドステージで幸せをつかむためのシニアの結婚こそ、
「みんなに祝福される」ことが必要なのです。




by fuyuci_nacayama4 | 2016-10-30 16:28